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ミュージカル刀剣乱舞〜坂龍飛騰〜

年が明けて早一ヶ月が過ぎてしまいました。

あっという間ですね…

今回は、先日ミュージカル刀剣乱舞〜坂龍飛騰〜 のDVD・Blu-rayが発売されたということで、公演を振り返り、感想を綴っていきたいと思います。

私は大阪の現地で観劇させていただいたのですが、今か今かとDVDが届くのを楽しみにしておりました!

オタクの独り言で長くなってしまいましたが、ご容赦ください。

また、キャラクターの呼称等普段自分が呼んでいるように書いてしまっております、キャラクターや内容に関する解釈も、個人的なものですのでご容赦くださいませ🙏

それでは…

冒頭から龍馬さんの暗殺シーン

むっちゃんの目に光がない…

むっちゃんがこれまで何回も何十回も龍馬さんに関係する出陣を経験し、どれだけ龍馬さんの最後に立ち会ってきたのかがわかる始まりでした。

1つ、2つ、、数えていたけど、苦しかったのかな。苦しくて数えるのやめたのかな。田村心くん、殺陣がめちゃめちゃ速くてびっくりしました。

ミュージカル本丸のむっちゃんは、むすはじの時から感じていましたが

自分の抱えているものを本当に、全く、微塵も表に出さない掴みどころのない雰囲気と得体の知れなさを感じる個体だなと思っていたけど、今回の坂龍飛騰でもそんな雰囲気を纏っていて、そこも魅力的ですよね。

肥前くんとごっちんの手合わせ

とてもナチュラルにごっちんが肥前くんを口説いていてニヤニヤしてしまいました。人斬り刀だと自分を蔑むきらいのある肥前くんを「綺麗な刀だ」って称賛するなんてさすが愛の戦士。肥前くんもそうやって色んな刀剣男士と関わっていくことで、斬ること以外にも自分の存在意義を見つけていけたらいいな。

私もごっちんの愛のセラピー受けたい、って思うくらいごっちんの愛が深くて優しくて、包容力の塊でした。

今回のオープニングが重厚感のあるアレンジでとてもカッコよかったです。琴の音か、和を感じる音が印象的で素敵だった。

冒頭の殺陣めちゃめちゃカッコよくて。

笹貫はダンス同様殺陣もキレキレで、速すぎる。意外と肉弾戦多めで、いかにも薩摩の薬丸自巌流を感じる攻撃一辺倒な殺陣が最高ですね。

ごっちんはダイナミックで一撃の重たさを感じる殺陣。こんなに気のいいお兄さんって感じなのに、容赦ないのがギャップですね。

そして龍馬さんが殺される展開へ

時間遡行軍も公演を経るごとに色んな方法で歴史を変えようとしていて、知性を感じましたね。毒殺を考えるなんてこれまでにないパターンで、そんなことされたらもう防ぎようがない…どうしたってそこからどうやって正史を取り繕っていくか、っていうことにフォーカスして任務遂行していくしかなくなりますよね。

龍馬さんが毒殺されるシーン、肥前くんが必死で蘇生してたのが印象的でした。対照的にむっちゃんの方が怖いくらい冷静で、全てを見透かしているようで淡々としていました。

物部の登場

龍馬さんに瓜二つの物部くん

かつて家族を殺され、自分も死にそうになっていたところを三日月さんに助けられて生き延びたと。

また裏で一人で動いている三日月さん。

この物部くんが坂本龍馬を演じていくことに。

むっちゃんはこれまでの出陣でも物部くんの存在には気づいていて、物部くんが龍馬を演じるパターンも、物部くんには声をかけずむっちゃんが龍馬を演じるパターンもあったのかもしれないなと思いました。

〈坂本龍馬と久坂玄瑞〉

物部くんの龍馬としての初仕事

長州の久坂玄瑞に会う

史実でも、この時の久坂との出会いは龍馬さんに大きな影響を与えているから、大事な場面ですね。

久坂さんの「草奔崛起論」(志を持った志士達が立ち上がれば、国を動かすことができる)の考え方に影響を受け、龍馬さんは土佐藩を脱藩したとか…

薩長同盟は龍馬さんの功績という印象が強いけれど、もしかしたら龍馬さんより先に、久坂さんも藩に囚われないという考えを持っていたのかもしれない。今回の久坂さん、とてもアグレッシブで熱くて面白い人でした。

〈坂本龍馬と武市半平太〉

さて、久坂さんから預かった手紙を土佐に戻って武市さんに渡します。

初対面の久坂さんは問題なかったけれど、昔からの馴染みである武市さんに龍馬でないことをバレずに誤魔化し通せるか?

結果大丈夫でしたね。

この時の龍馬と武市さんのやり取り、とても印象的でした。

土佐勤王党を作り、吉田東洋を排除しようと考える武市さんに対して「小さい小さい!」と龍馬さんは笑い飛ばす。

私はこの時の武市さんにすごく感情移入してしまったのですが、

今目の前に土佐の激しい身分差という大きな問題があって、自分もそれに苦しめらているのだとしたら、いくら「日本ではどうじゃ、今世界ではどうじゃ。」という話をされても、そんなところにまで現実的にどうしようと考えられる余裕なんてないよな、と思った。

龍馬さんの視野が広すぎて、先を見すぎていて、そこが龍馬さんの魅力の一つなんだけども、多くの人に愛されたと同時に恨みも買っていたのかもしれないということをリアルに感じたシーンでした。

もちろん武市さんも世界の情勢に無関心な訳では決してないと思うけど。これからの日本のために、仲間のために、土佐を一つにしようとしていたんですよね、きっと。

さて、龍馬さんはお兄さんから坂本家の家宝である肥前忠弘を受け取って、脱藩しました。

その後すぐ以蔵さんの手に。

武市さんがどれだけ龍馬のこと思ってて、土佐の仲間のこと思っているのかが、以蔵さんの言葉から伝わってくるのがつらい。

江水散花の時の肥前くんの曲のアンサーソング、南海先生が歌ってくれるのも粋な演出〜

江水で以蔵さんの死を経て、その上で「これが俺だ」と自分の核を再認識した肥前くんの「俺は俺、ただの人斬り」という言葉、重みがありました。

南海先生の顔に傘の影がかかる演出、考えた人天才か。

〈勝麟太郎との出会い〉

チャキチャキ江戸っ子な勝先生

軍艦奉行の勝先生に、軍艦に興味ない自分に興味を持たせてみやがれと啖呵を切る龍馬さん、無鉄砲で向こう水で「世界を掴むどころか握り潰しちまいそうな」物部くんの龍馬さんでした。

この龍馬さんに、勝先生は魅力を感じてたのがわかる。

勝先生は、刀には神様が宿ると信じている。日本男児たるもの、神様と生き、神様と死ぬ。

大慶くんとのやり取りの中で、「俺はこいつを抜かねぇ。心の戦い。それが俺の戦い方だ。」っていうのは、江戸城の無血開城にもつながっていそうで熱くなりました。

薩摩へ行く物部くんへ、これからのことを喋っちゃう南海先生

逃げようとして時間遡行軍に襲われたところを肥前くんに助けられるけど、肥前くんは終始物部くんを龍馬ではなく、物部くん一個人として見てくれてるんだよなぁと感じました。

むっちゃんは恐ろしいくらい冷静だけど、本物の龍馬がどんな男だったか思い出せないと吐露します。

これまで私は、むっちゃんがかつての主のこと聞かれてはぐらかすのは、亡くなった時のことを思い出して悲しくて、恋しくなってしまうからかと思っていたけど、本当に自分の中の龍馬像が朧げになっていたとは。むっちゃんも一度焼けているから、それも関係しているのかな。

ごっちんは物部くんに皆等しく石ころだと説きます。

その上で、一つとして同じ形の石はない、傷だって誇らしいでしょうと。

「この口を得たのは祝いか、呪いか。」

今回の好きなセリフの一つです。

自分たち刀もただの石ころだった、だけど言葉や感情を得たのは祝いでもあり、呪いでもあるのか。

物部くんが薩摩に行くと言ってくれた時、物部くんの心配ではなく「仲間に無用な殺しをさせないで済む」と言っていたのが、人ではない感じが増しててゾクッとしました。ごっちんこんなに話を聞いてくれて包み込んでくれて、柔らかい空気を纏っているのに、要所要所ですごく冷たい目をするのが、人じゃないんだって再認識させられますね。

個人的には、今回ごっちんが一番神様感感じたかも。

〈薩摩へ〉

スーパー笹貫タイム!

やっぱり笹貫が踊ってると見ちゃいますね。キレと、動きのメリハリが常人の動きじゃない。こんなに踊りながら歌ってるのに、歌声も全然ブレないのもすごいです。

西郷さんとの交渉へ、「世界を掴むどころか握り潰しそうな」龍馬さんが板についてきてます。大事なお守りを落としたのにも気付かないくらい…

三日月さんとむっちゃんの回想

月は日に照らされて光る、むっちゃんはこの本丸の太陽なんだな…

むすはじで、長曽根さんが「陸奥守は、豪放磊落それでいて細やかな気遣いの出来る男だ。」って言っていたけど、こういうところだったんだな、と思いました。

むっちゃんの「優しさ」に押されて武市さんの最期に立ち会う南海先生。歌声が少し震えていたような…

武市さん、三段切腹の時前屈みになりすぎて介錯が首を落とせなくて、それでもまだ息があったから、心臓をついて絶命させたって話もあり、今回はそれに近い演出だなと感じました。

〈むっちゃんが龍馬さんの元へ〉

西郷さんが吉行を届けにきた時、時間遡行軍から受け取った手紙を渡すのだけど、それには龍馬の最期が書かれていて。

波は、鳥が起こす風と、月の引力によって起こる。

鶴丸国永・陸奥守吉行・三日月宗近

この3振りを、とても雅に現していてさすが刀ミュです。

むっちゃんと大慶くんとごっちんの会話

心はいっときも同じ形で留まってくれない。

むっちゃんは一体どれだけ自分のドロドロした感情に飲み込まれそうになってきたんだろう、きっとその度に一振りでもがいて葛藤して苦しんできたんだろうと、思わずにはいられません。

泥中の蓮、濁った泥水の中でこそ美しい花を咲かせる

心は泥水か、、、

確かに濁ってドロドロで、怒りとか憎しみとか妬み・嫉妬、いろんなものが渦巻いてる。全然一つじゃないですよね、感情って。

時間遡行軍に自分が死ぬことを知らされる物部くん。物部くんの故郷が会津戦争で大きな被害を受ける平泉なのは、しんど過ぎます。

どうにかして戊辰戦争を止めようと、西郷さんに斬りかかる物部くん、それがきっかけで検非違使が登場。

確実にむっちゃんが検非違使の練度上げてると思いますが…

笹貫の殺陣、ほんと好きでした〜薩摩の薬丸自巌流、めちゃめちゃ攻撃特化の流派で…猿叫と呼ばれる掛け声が特徴的なんですよね、笹貫の猿叫も最高でした。

あの涼しげな風貌で、中身が熱い薩摩隼人っていうのが最高です。笹貫の口からわいどんって聞けるとは思わなかった。自分が謝って楽になるなと言ってくれる笹貫

覚悟をもって始めた戦であれば、どんな犠牲を生むとしても最後まで戦えと、苦しみながら戦い続けろと、それが戰をするということだと教えてくれたような、重たい言葉でした。

関ヶ原で家臣たちの大きな犠牲を出しながらやっとの思いで逃げて、逃げて、生き延びた島津義弘公

それも義弘公さえ生きていれば、薩摩は返り咲くことができるっていう家臣たちの思いがあったから。その思いを受けて、必死に国を守ろうとしたんだろうな。敗軍となってもどうにか生き延びる術を手繰り寄せて、幕末まで薩摩藩を守った。笹貫の薩摩隼人魂に泣きました。

三日月さんはいろんな人に寄り添いすぎて、心配になってしまいます。

色んな人の傷に寄り添ったら、自分も傷だらけになってしまうよ…月は自分では輝けない、光を反射する。人の痛みも苦しみも、反射してしまうんですね。

そして、自分が何をしても歴史は変わらないことに絶望して、物部くんは逃げてしまいます。

そこからむっちゃんが龍馬を演じることに。

義理と人情がむっちゃんの顕現傾向か…

何も言わずに、物部くんのそばにいてくれる肥前くん

物部くんの過去を聞いて、お前はお前だと言ってくれる肥前くん

今回、むっちゃんが怖いくらい冷静なのに対して、肥前くんの方が「英雄の佩刀としての陸奥守吉行」を汚されたくないと思っていそうなことろが、むっちゃんの代わりに怒って、感情をぶつけてくれるのが、本当に良いコンビだなと思いました。

勝先生から、前のお前の方が好きだったと言われた時のむっちゃん

すごく嬉しそうで、、物部くんが戻ってきて、嬉しかったんだろうな。

もしかしたらこれまでの出陣では、途中でそのまま逃げちゃったり、むっちゃんが最後まで演じたりして、物部くんが戻ってきたのは今回の出陣が初めてだったのかも。

行き着く先が死っていうのが、しんどすぎますが…

今回は、一人ぼっちで生きていく未来よりも、龍馬としての役割を全うする道を選んでくれたのかなと、物部くんの決断に涙が止まりませんでした。

そして更に、個人的な今回の一番の涙腺崩壊ポイント、むっちゃんと肥前くんが龍馬さんについて回顧するシーンです。

徐々にむっちゃんが自分の中の龍馬像を取り戻していく演技が、見れば見るほど泣いてしまう。

陸奥守吉行を握ることが、坂本龍馬になるということなんですね。

そして慶応3年11月15日

震えていたのは、冷やかっただけじゃない…物部くん、最後医者を呼ぼうと少し抗っていたけど、むっちゃんの顔を見て龍馬として死ぬことを改めて覚悟したんだと感じました。

むっちゃんが物部くんの龍馬の死に際を見て、自分の中の龍馬像を取り戻して、ちゃんと涙を流せた。物部くんは確かに一振りの刀の、一人の刀剣男士の心を救った。

腐った花なんかじゃない、立派な花でした。

会津戦争で甚大な被害を受けた東北地方。文字通り根絶やしにされる、人の命も、城や建物も、そこに咲く花たちも。会津では、女子供も皆殺しにされていたくらい悲惨な戦で、復興にも長い時間がかかったといいます。

それでも、次に繋ぐ種はある。物部くんの種は、きっと故郷で美しい花を咲かせる。

「帰ろうか」

このフレーズは、花咲き誇る故郷へ帰ろう

そして坂本龍馬ではない、平泉で生まれ育った一人の少年へ還ろう

そんな意味もあるのかなと感じました。

見れば見るほど、色んな感情渦巻く、素晴らしい舞台でした。DVDで繰り返し見たいと思います。

長くなってしまいましたが、目を通していただきありがとうございます🙏

本当に個人的な感想をつらつらと綴ってしまいました、乱文失礼致しました。