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名古屋旅レポ

今年もあとわずかとなりました。皆さん今年はどんな一年でしたでしょうか。

2026年になる前に今年の旅を振り返りたいと思い、1泊2日で名古屋を訪れた際のことを綴っていきたいと思います。

1日目はジブリパークへ、2日目は徳川美術館へ行って参りました。

ジブリパークは今後行かれる方の参考になれば嬉しいです。徳川美術館で開催されていた展覧会は終わってしまったので、振り返りとして見ていただければと思います。

さて、名古屋にはお昼前に着き、ホテルに荷物を預けてからジブリパークへ向かいました。

20年前の名古屋万博、愛・地球博の跡地がジブリパークになっていて、色んなところにモリゾーとキッコロがいました。

まずは中央にあるジブリの大倉庫へ。

この中では、ジブリ作品の色々な名場面を再現して、キャラクターになりきって写真を撮れるスポットがたくさんありました。千と千尋・紅の豚・平成狸合戦ぽんぽこ・ラピュタ・もののけ姫・ゲド戦記などなど…人気なところは結構並んでましたね。

その後は制作の裏側や、原画を展示してあるエリアもあり、ジブリの歴史を感じられました。

私が特にお気に入りだったのが、アリエッティの世界観を再現してあるエリアです。アリエッティの部屋もあって、周りの全てのものが大きくて、自分も小人になった気分を味わえます。ピンの中に入って写真を撮ってきました。生えている花や植物も大きくて世界観に入り込めます。

その他にも、猫バスに乗れたり、レトロな駄菓子屋さんでレモネードを飲んだり、大倉庫の中だけで1日いられるくらい広かった!

いや、もうパークが広すぎてとても回りきれません。

大倉庫内で気付いたら15:30、閉園まであと1時間半しかないじゃありませんか!

ハウルの城と、もののけの里には行きたかったので、急いでハウルの城がある「魔女の谷」エリアへ🧹

このエリアは、ハウルの動く城や魔女の宅急便など、魔女が出てくる作品をモチーフにしたエリアになります。

魔女宅のパン屋さん、もうほとんど売り切れでした…残念。キキの部屋も再現してあって、建物も街の雰囲気もとても可愛かったです。

ハウルの城も、中に入るには別途有料のチケットが必要だったので今回は断念しましたが、またリベンジしたい!外から見るだけでも、すごく迫力がありました。

さらに奥に進むと、もののけの里があります🦌

祟り神と、おっことぬし様がタイルアート?でしょうか、現代アート風になっていて、一緒に写真を撮ってきました。体験施設の「タタラ場」では、きな粉作り・石臼挽き体験ができました。時間もなく今回は断念…

本当にパークが広くて、さつきとメイの家があり、トトロの世界観を楽しめる「どんどこ村」はまたさらに山を進んで行った先にあり、耳をすませばの地球屋も今回は行きそびれてしまいました。

1日じゃ足りなかったので、またリベンジに来たい!と思うくらい大ボリュームでした。

パーク内を猫バスが走っていて、それにも乗りたかったなぁ広さを考えると、バス等がないと移動も大変だと思いました。かなり歩くことになるので、行かれる際はぜひスニーカーで、歩きやすい格好で行くことをお勧めします。

そして、2日目はメインイベント!

徳川美術館へ!

特別展「時をかける名刀」今年6月14日〜9月7日で開催されていた展覧会です。

徳川美術館所蔵の国宝・重要文化財に指定されている名刀や、名だたる武将ゆかりの刀等、これまで大切に継承されてきた刀が見られる貴重な機会。

そして、刀剣乱舞onlineとのコラボレーション企画ということで、刀剣乱舞に登場する刀も数多く見ることができました!

本当に行けてよかった☺️

移動手段は、名古屋の観光ルートバス「メーグル」で「徳川園・徳川美術館・蓬左文庫」下車。

ちなみに、名古屋城へ行く際も、この「メーグル」で行くことができます。バスの中で、名古屋おもてなし武将隊の家康公が車内アナウンスで喋ってくれていました。

到着すると、立派な建物が迎えてくれます。大きな美術館でワクワク。

気が早ってしまい、入ってすぐショップで図録を購入してしまいました。幸せな重さと共に、展示を見ることに笑

刀剣乱舞で、鯰尾藤四郎役の佐藤拓也さんの音声ガイドも購入し、ヘッドホン装着🎧

準備万端で、いざ出陣です。

以下は、個人的に印象的だった展示を公式の目録や図録の情報を参考にさせていただきながら、紹介していきます。

【第一部 刀装】

第一部は、刀の拵や小柄・鍔などの展示です。刀身を彩る、時には主役にもなり得る、職人の技の結晶を存分に味わうことができました。

〈第一章 武家と刀装〉

徳川美術館、尾張徳川家ゆかりの史料を多く持たれているようで、ここでも尾張徳川家初代義直公が所持した「小太刀 銘吉用」に付属する太刀拵が展示されていました。

鞘は金色、柄は白色。鞘は梨地に蒔絵で唐草が表されていて、葵紋を並べています。

とても目を引く拵でした。

義直公の婚約の際、贈られたものだそうで、名家同士の結婚を祝福する思いが込められていたのでしょう。

刀剣乱舞関連だと、「脇差 無銘 貞宗 名物物吉貞宗」

大切に厳重に保管されていたことが伺えます。

桐箱・黒漆塗葵紋付刀箱・蠟色塗合口拵・白鞘・刀袋が展示されていました。

白鞘は、お刀の部屋着みたいな感じでしょうか。どれも綺麗な状態で残っていて、とても大切にされていたんですね。本当に、徳川家の繁栄の象徴だと感じさせてくれる史料でした。

〈第二章 武家の格式と金工〉

金工は、刀装には欠かせない技術ですよね。

室町時代から、金工師として足利将軍家に仕えた後藤家の金工をたくさんみることができました。

また、三所物の展示もたくさんありました。

目貫・笄(こうがい)・小柄の3点を合わせて、三所物(みところもの)と呼びます。

後藤家の作ではなかったですが、印象的だったのが「蛸蛙角力図小柄」

中上元廣という人の作で、蛸と蛙が相撲を取り、海老が行司を務める、そんな場面を小塚に彫り表した作品です。昔の擬人化って面白いですよね。

筆者、鳥獣戯画とか大好きなのでこれは刺さりまくりました。

【第二部 刀剣】

ついにメインどころ、刀身の展示です。ここは展示室に入るのに、40分ほど並びました。

〈第一章 武家と名刀〉

刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字

備前国一文字派のによる刀で、秀吉・秀頼・家康と天下人の手を渡り、「駿府御分物」として家康の子の尾張家初代義直の元へ譲られました。

2代将軍秀忠へ献上、再び下賜されてからは、尾張家当主が受け継いでいます。

ふわりとした重花丁子の乱れた刃文が、とても華やかで目を惹きます。地鉄も、板目肌がよく分かりこちらも華やかな印象でした。

皆さん熱心に見られていて、刀剣乱舞の南泉一文字は、猫の呪いだと言っているけど、そんな物語を纏った姿はこんなに多くの人を惹きつけているよ!という気持ちに。

〈第二章 戰と刀剣〉

ここでのメインはやはり、本歌 山姥切長義とその写し 山姥切国広ではないでしょうか。

この二振りが並んで展示されるなんて、次はいつ見れることやら。

刀 銘 本作長義 天正十八年庚 五月三日九州日向住国広銘打長尾新五郎平朝臣顕長所持天正十四年七月廿一日小田原参府之時従 屋形様被下置也

銘が長すぎる

本当によくこれだけ茎に刻んだな…

初めて拝見した最初の印象は「迫力すご!」でした笑

想像より身幅もあって、大きかったです。

大きな互の目の刃文も、大鋒も、堂々としていて「俺が本歌だぞ。」と言わんばかりのお姿でした。

360度見られるケースだったので、裏からも見ることができたのですが、表と裏でも印象が違って面白かったです。

表の方が乱れ込んでいて、少しツンとした近寄りがたさみたいなものを感じました。裏から見ると、乱れてはいるけれどのたれ調の部分もあり、穏やかさもあるような。

音声ガイドでも、表と裏の印象の違いを解説してくれていて、より意識して鑑賞することができました。

そして、

刀 銘 九州日向住国広作 天正十八年庚 貳月吉日平顕長 (号 山姥切国広)

こちらも姿は堂々としていて身幅が広いですが、刃文が全く違っていて面白かったです。

山姥切国広は刃文が湾調で、国広の個性が出ているのを感じられました。

〈第三章 贈答品としての刀剣〉

戦が終わると、刀剣は実際に武器として使われることはなくなりますが、贈答品として依然、活躍します。

優れた刀剣を送るということは、家の格式を示すことや、相手との関係性を可視化することに大きな意味を持っていたと思います。

刀 無銘 郷義弘 名物 五月雨郷

五月雨郷、直刃調の湾がとてもスマートな印象でした。

徳川綱吉に献上され、本阿弥公室によって義弘の作と極められたそう。天下三作と称された郷義弘の刀、徳川家によってとても大切に守られてきたんだなと感じました。

他にも素晴らしい展示がたくさんあり、見どころ満載の展覧会でした。

展覧会の一つのテーマとして、「由緒」というワードを挙げられていました。

このワードについて、私が個人的に感じたことを最後に語らせてください。

「ゆかりや逸話を持つ」ということは、そのゆかりや逸話を必要としていた人がいたということ。

刀につけられた嘘か誠か判然としないような逸話も、それを付け加えたかった人がいたから、その刀を纏う逸話となり物語となる。なんだか刀ステでもそんな話がありましたね。

祈りのような、希望のような人々の想いが、刀に込められていることを感じました。

徳川家の威厳のため、それを周りに誇示するための逸話や他にも多くの逸話が刀につけられたということは、それだけ刀が重要なものだったということに他ならないですね。

武器という役割だけでなく、贈答品としての刀、奉納品としての刀、美術品としての刀。

人間同士の関係構築の上でも、上司から部下への労いの意味が込められた刀、部下から上司への忠誠の意味が込められた刀、家同士の良好な関係を願って贈られた刀…色んな思いが込められて巡っていく刀たち。

本当に刀には色んな役割があって、色んな側面があって、日本の歴史を体現し今に伝えてくれる貴重な存在です。

そんな刀の魅力を再確認した展示でした。

そしてこれからも色々な所で展示され、多くの人に見られることで「ゆかり」が増えていく…そう思うとワクワクします。

展覧会は終わってしまいましたが、今回出会えた名刀たち、ぜひまた会える機会がありますように🙏

振り返り、お付き合いいただきありがとうございました!

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岡山での雲の旅 終幕!紹介と感想

最初の記事は、私の地元岡山でこんなイベントをやっていました!という紹介をさせていただきたいと思います。

歴史好きの取り留めのない感想を綴っておりますので、ゆるっと見ていただけますと幸いです。

岡山カルチャーゾーン40周年記念 3館連携展示

雲の旅〜備前の名刀を追って〜

岡山城・林原美術館・岡山県立博物館で開催されていた記念の展覧会が、11月30日をもって終了いたしました👏

鵜飼派と呼ばれる刀工集団の刀剣を中心に、作風が似ているといわれる青江派や来派と比較しながら見ることができる展覧会でした。鵜飼派を取り上げた展覧会はこれまであまり無かったので、とても貴重な機会だったと思います。

地元岡山での大きな刀の展覧会、しかも刀剣乱舞onlineとのコラボレーション企画ということで、何度か足を運ばさせていただきました。

刀剣乱舞は大好きなコンテンツで、様々な刀剣をキャラクターと結びつけながら知ることができるので、プレイしたことのない方はぜひ遊んでみて欲しいです。キャラクターも多いので、推しが見つかるのではないでしょうか。

元々日本の歴史や文化財が好きで学芸員の資格を取りましたが、刀剣乱舞に出会いより日本刀の世界に深く潜り込めた気がします。とは言っても、全然まだまだ勉強中なので、もっと色んな刀を見て学んでいきたい所存です。

そんな刀剣乱舞と地元岡山でのコラボ!

やっぱり岡山の歴史って面白い!たくさんの人に知ってもらいたい!と思い、何振りか印象に残った刀剣を、個人的な感想を交えながら紹介したいと思います。

最初に、鵜飼派の簡単な紹介から。

鵜飼派は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した、備前国の刀工集団です。宇甘郷(うかいのごう)を拠点にしたことから、鵜飼派と呼ばれています。また、「雲生」「雲次」「雲重」など、刀工の名前に「雲」の字がつくことから、雲類とも呼ばれます。オシャレですよね☁️

岡山城での展示は、まず雲生と雲次が並んで迎えてくれたのが印象的でした。岡山城が所蔵されている雲生と広島城が所蔵されている雲次。

雲生は、スマートで上品な印象でした。小板目肌の地鉄に、乱れ映りが見どころです。

雲次の方が少し身幅が広く、磨上げられているのがよく分かります。「磨上げ」とは、所有者や外装に合わせて、持ち手の部分である茎(なかご)の先から切り詰めること。

もう1つ、雲生と雲次を見る上でキーワードになってくるのが、「逆足」です。刃文の中に、刃先に向かって白っぽくでこぼこと伸びている鉄の粒の集合を「足」と呼びますが、これが刃先に向かって斜めに伸びています。これが「逆足」。今回展示されていた雲生・雲次にも確認できました。

岡山城では、雲類と来派の刀を見比べることができて、地鉄の板目肌の雰囲気が似ているなと感じました。同じスペースで見比べられるのって楽しいですね。行ったり来たりしてしまいました。

2箇所目、岡山県立博物館では、朱銘 雲次を見ることができました。

明治の研師・鑑定家の本阿弥光遜によって雲次の作と極められ、朱漆で銘が記された一口。本阿弥家の方々によって「この刀工が打った刀だ」と鑑定され、金象嵌を施された刀は見たことがありますが、朱色はあまり見たことがなかったので面白かったです。

3箇所目の林原美術館では、雲重の刀が記憶に残っています。

雲生・雲次と比べて、とても厚みがあり互の目の刃文が華やかな印象。より「斬る」ことを意識しているように感じました。南北朝の戦の時代だからでしょうか。

林原美術館では、後半に青江派の展示があり、こちらも見比べられる構成でした。鵜飼派と青江派は作刀地が近かったんですよね。青江派も「逆足」を見ることができました。違いで言うと、青江派の方が匂(刃文と地鉄の境目にある粒子が細かく見える部分)が明るく見えるところでしょうか。

さて、個人的に印象に残っていることを紹介させていただきました。

岡山、本当に刀剣の国なんです。備前刀は現存している日本刀の大部分を占めていて、今回取り上げられた鵜飼派や青江派、有名どころだと長船派、一文字派などなどたくさんの刀工が作刀をしていた場所です。

岡山カルチャーゾーンでもそれを感じることができますし、少し足を伸ばした長船刀剣博物館では、実際に現在の刀工の方が作刀されている鍛刀場も見ることができます。刀剣好きで、まだ行かれたことのない方はぜひ!長船派や一文字派を中心に、その時期の企画展に沿って様々な名刀を見ることができます。

今回、自分の生活圏である岡山カルチャーゾーンで、大規模な刀剣の展覧会が開催されて、とても嬉しかったです😆また、このような機会があれば通いたい、、、

今後も面白かった展覧会や史跡について、綴っていきたいと思っています。

お読みいただき、ありがとうございました!